たべるるる

人生とは食べること

思い立って始めたブログとフレンチトースト

ずっと何かを始めたかった。

このブログを始めようと思った理由をつらつら書いていこうかと悩んだ。「毎日に刺激が欲しくて」とか「日常を誰かと共有したくて」とか考えたが、書いている途中でイタイやつみたいで気持ち悪くなり消した。結論から言うと「何となく」だ。

ブログは大変とか続かないとか言われるが、自分の内面を書き出していくと発見がある。つまらないと思っていた日常が実は面白いんじゃないかと思える。何となく、今日からブログを始めようと思う。

 

思い立ったら行動する。それは金曜の晩から始まる。

大きめのタッパーに卵、牛乳、砂糖を入れてよく混ぜる。「砂糖は思うてる2倍」と千鳥の大悟が言っていたので忠実に従うことにする。

いつもの8枚切り100円の湯捏ね食パンではなく、タカキベーカリーの小さくて分厚いパンを使う。いつもの2倍の値段がするパンを惜しげもなく卵液に突っ込み、冷蔵庫に寝かせる。

次の朝、ソロキャンプに憧れて買ったニトリスキレットを煙が立つまで熱する。換気扇に白い煙が吸い込まれるのを眺めてゆっくり時間を過ごす、みたいなことができずに洗濯やら食器洗いを始めてしまう。わたしにはきっとキャンパーの素質はないと思う。

煙が落ち着いたらスキレットを濡れ布巾に乗せ、ジューっという音が出なくなるまで十分に冷ます。冷めたらマーガリンを塗って再び火にかけ、弱火で熱する。そこに、昨日こしらえたパンを乗せる。乗せた瞬間のジューっという音とマーガリンの香りが土曜朝の優雅さを物語っている。

が、そこで緩やかな時間を過ごさずにタッパーを洗い始め、ケトルでお湯を沸かし、洗濯の残り時間を気にする。バタバタしているうちに香ばしい匂いがして来たので裏返すと、綺麗に焦げていた。色々手を出して結局メインのことがおざなりになるわたしの悪いところがモロに出てしまい軽く病む。しかし学習能力はあるので今度は早めに裏返し、隠蔽に成功した。

最後に、終わりよければ全てよしに持っていくために粉糖をまぶそうとするが、うちには粉ふるいがないことに気づく。わたしのオシャレ計画はここで完全に頓挫することになる。仕方なく袋から直にかけるとゴロゴロと塊で落ちてくる。諦めの境地にいるわたしにもう怖いものはないのでナイフで適当にほぐす。

 

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後から見返すと、少ししか粉糖をふっていないところもビビりなわたしの悪いところが出ていてまた軽く病む。

それでも、やり遂げたことは大いに自分を褒めてあげたい。焦げたところもカリカリの食感になって、これはこれでいいかもしれない。この上から蜂蜜をかけてさらに自分を甘やかした。