たべるるる

人生とは食べること

韓国っぽい鍋を求めて三千里、諦めてサムゲタンクッパ

去年、ダイソーで韓国っぽいアルミ鍋が売られているという情報を得た。取手の部分まで金色のアレだ。韓国ドラマでヒロインが、部屋着姿で蓋を受け皿にしてラーメンを食べる、アレだ。

ずっと憧れはあった。新大久保に行くと必ず辛ラーメンとセットで800円ぐらいで売られているのも知っていた。しかし、「鍋なら家にあるし…」と買わずにここまできてしまった。
去年、ダイソーで売られていると知った時に買えばよかったものを「1人用の土鍋うちにあるし…」と見送ったのだ。

本当にバカ。その時のわたしバカ。

最近急に欲しくなって、ダイソーを訪れた。バズったしどこでも売っているだろう、とたかを括っていた。甘かった。あまあまのあまちゃんだった。

最寄りのダイソー、ない。駅前の小さめのダイソー、ない。スーパーの中に併設されたダイソー、ない。ショッピングモールの中のダイソー、ない。なさすぎて間違ってセリアに入ってしまうくらい、どこにもない。
友達に会いに東京に遊びにいったのにわざわざダイソーに行ってアルミ鍋を買う、という夢を見てしまうぐらい、どこにも売っていない。

実は出てないだけであるのかもしれない。店員に話しかけるのは苦手なわたしだが、ダイソーのオンラインショップの画像を見せながら「これありますか?」と聞いてみた。するとおばちゃんの店員さんは「ちょっとお待ちくださいね〜」とどこかに行く…こともせず、「そこになければないですね」とぶっきらぼうに答えた。

でた。聞いたことあるやつだ。
すこし感動したと同時に、探すふりとか売り場案内とかもしてくれないのか、と悲しくなった。

今世は14cmのアルミ鍋とは縁がないらしい。そういうことにしておく。

1人用の土鍋とは縁があるということなので、正直もうシーズンオフな気がするけど可愛がっていこうと思う。

冬終盤のセールで安くなっていた無印良品サムゲタンの素を使う。鍋に150ml、少なめの水を加えて沸騰させる。その間に、ネギと余っていたキャベツを切る。主役の鶏もも肉はキッチンばさみで一口大に切っておく。沸騰したら鶏肉と野菜を入れて蓋をする。

キャベツの芯部分が透明になって鶏肉に火が通ったら、冷凍していたご飯を入れてクッパにする。少し煮詰めて、上にニラを好きなだけ乗せる。

人参を入れ忘れて色味がないので、横にキムチを添えて合格ということにしておく。


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ラーメンもキムチチゲもこの子でやっていいものか…

思い立って始めたブログとフレンチトースト

ずっと何かを始めたかった。

このブログを始めようと思った理由をつらつら書いていこうかと悩んだ。「毎日に刺激が欲しくて」とか「日常を誰かと共有したくて」とか考えたが、書いている途中でイタイやつみたいで気持ち悪くなり消した。結論から言うと「何となく」だ。

ブログは大変とか続かないとか言われるが、自分の内面を書き出していくと発見がある。つまらないと思っていた日常が実は面白いんじゃないかと思える。何となく、今日からブログを始めようと思う。

 

思い立ったら行動する。それは金曜の晩から始まる。

大きめのタッパーに卵、牛乳、砂糖を入れてよく混ぜる。「砂糖は思うてる2倍」と千鳥の大悟が言っていたので忠実に従うことにする。

いつもの8枚切り100円の湯捏ね食パンではなく、タカキベーカリーの小さくて分厚いパンを使う。いつもの2倍の値段がするパンを惜しげもなく卵液に突っ込み、冷蔵庫に寝かせる。

次の朝、ソロキャンプに憧れて買ったニトリスキレットを煙が立つまで熱する。換気扇に白い煙が吸い込まれるのを眺めてゆっくり時間を過ごす、みたいなことができずに洗濯やら食器洗いを始めてしまう。わたしにはきっとキャンパーの素質はないと思う。

煙が落ち着いたらスキレットを濡れ布巾に乗せ、ジューっという音が出なくなるまで十分に冷ます。冷めたらマーガリンを塗って再び火にかけ、弱火で熱する。そこに、昨日こしらえたパンを乗せる。乗せた瞬間のジューっという音とマーガリンの香りが土曜朝の優雅さを物語っている。

が、そこで緩やかな時間を過ごさずにタッパーを洗い始め、ケトルでお湯を沸かし、洗濯の残り時間を気にする。バタバタしているうちに香ばしい匂いがして来たので裏返すと、綺麗に焦げていた。色々手を出して結局メインのことがおざなりになるわたしの悪いところがモロに出てしまい軽く病む。しかし学習能力はあるので今度は早めに裏返し、隠蔽に成功した。

最後に、終わりよければ全てよしに持っていくために粉糖をまぶそうとするが、うちには粉ふるいがないことに気づく。わたしのオシャレ計画はここで完全に頓挫することになる。仕方なく袋から直にかけるとゴロゴロと塊で落ちてくる。諦めの境地にいるわたしにもう怖いものはないのでナイフで適当にほぐす。

 

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後から見返すと、少ししか粉糖をふっていないところもビビりなわたしの悪いところが出ていてまた軽く病む。

それでも、やり遂げたことは大いに自分を褒めてあげたい。焦げたところもカリカリの食感になって、これはこれでいいかもしれない。この上から蜂蜜をかけてさらに自分を甘やかした。